旅の感触


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 10月に入ったのに気温が落ちず、ロシアで買ったチョコレートが変形してしまう。

 お休みを頂き、ロシアのサンクトペテルブルグとモスクワに行ってきた。
 ワールドカップ少し前のビザ情報を参考にしてしまったせいで、ビザの申請に思いのほか手間取ってしまい、計3回も神谷町のロシア大使館に行く羽目になってしまった。郵送等不可なうえに、本人もしくは代理人が大使館に直接行かなければならず、平日9:30~12:30の間に70枠を争う展開なうえ、待っていても12:30になったらバッサリ受付終了という。今、盛り上がっている流れにはちょっと厳しいビザ申請方法だった。
 行くことより行く準備の方が大変だった旅だった。

 行ってみると思いのほかスムーズで、他のヨーロッパの国とたいして変わらなかったので拍子抜けしてしまった。
 ロシア語わからないし…と思っていたけど、ネット環境あればGoogle翻訳突っ込んで話すればいいわけで。ネットなくてもある程度は身振り手振りで通じるし、危険なことに足を突っ込まなければ、まぁ、今までの状態と変わらないなぁと。
 しかし、ロシア人が冷たい、笑わないなんて誰が言い出したんだろう?って思うぐらいロシアの人々は優しく印象がまるで違った。百閒は一見に如かずとはまさにこのことだなと思った。
 旅行中、スーツケース持つの助けてくれたこと、道を教えてもらったことなど様々助けてもらったが、言葉も通じない中、コンビニのおばさんがピロシキの中身をあれこれ商品を指して説明してくれて、翌日「美味しかった?」と聞いてきてくれたときには、今までのロシアの印象がすごい勢いで崩れ、今度は寝台列車に乗ってもっと遠くへ行くわ!と俄然その後の妄想が膨らむぐらいロシア好きになっていた。
 そして、目が眩むほどの美術品の数々。ヨーロッパ・中東・中国・日本を含め様々な国の、絵画や彫刻だけにとどまらない様々な美術品が並びまくっていて、とにかく観て回るのが大変で死ぬかと思った。結局サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館には1日では回り切れず、翌日もチケットを買って2日観て回った。そして2日まわってやっと概要をつかむくらいという感じ。あとでガイドブックをよく読んだら、日本人の多くは別館のピカソやゴッホ、モネやルノワール方面にしか回らないことを知る。1日目にイヤフォンガイドを借りたのが運命の分かれ目だった気がする。別館の方が確かに観やすかったけど、本館の建物の作りや内装は素敵だしダ・ヴィンチは観ないともったいない。
 一番びっくりしたのが様々な宗教絵画が並ぶ中、少し狭めの廊下をさっと歩いていて「え?」と思って戻ったら、クラナッハの『リンゴの木の下の聖母子』が隅にかかっていたこと。日本に来た時あんなに全面に押し出していた作品がこんなとこに!?さりげなくかかりすぎてて普通に通り過ぎるところだった。
 モスクワ・プーシキン美術館も観て回ったのだが、たまたま月曜日がかかってしまい全部観きれなかったのが心残りだった。なぜかものすごく混んでいて、なんでこんなに混んでいるんだろう?と思いながら並んで観たのだが、なんと!『江戸絵画名品展』という企画展が行われており、みんな日本の浮世絵や屏風に殺到するという(ここで時間を食った)日本人の私には相当不思議な図式になっていた。こんなところで『風神雷神図屏風』や『冨嶽三十六景』をみることになるとは予想外の展開だった。
 寺院も回ったのだが、もう大変失礼なのだけれど、観すぎると当たるぐらい上から下までキリスト教壁画と装飾で、圧倒されるというよりもエネルギーを抜かれて疲弊したところにガツンッとやられる、間がない感じ。隙間まですべて埋めて押してくる。美術館含め全体の3分の2ぐらいが宗教絵画で、おそらく一生分の宗教画を観たように思う。しばらく宗教画は遠慮したい。
 
 警備が今まで訪れた国の中でトップレベルで厳しく、今回フィルムはおそらくダメだなって思う。
 小さい鞄1つ以外の荷物を持っていると、モスクワでは問答無用にX線通せといってくる。移動手段としてメトロとバスを使うのだが、モスクワはメトロの全駅の入り口にX線が配備されており、2個以上の荷物を持っていたら全部通せといわれる。抵抗するとパスポート見せろといってくる。フィルムを説明するがほぼ通じない。英語も通じない中、押し問答するのは身の危険を感じたので最初の1回以外は、大人しく従うことにした。これはもうフィルムを持ってきている私が悪いなって。
 日本でいう新幹線サプサンに乗る際は、駅そのものに入るのにX線を通し、路線に出るのにもう1回X線を通す。美術館、寺院に入るのも同様、X線を通し、荷物チェック・ボディチェックされる。
 あんまりに検査が多いので、驚きを通り越して「そうだよね、自国を守るってこういうことだよね」と感動を覚えた。テロが起こってからでは遅いのである。ビザ取る大変さも今回のことで知ったし、その徹底した体制に頭が下がる思いがした。かえって日本の警備の甘さを思い知らされる出来事だった。


 観たものについては大まかな部分はそんな感じ。ほかにも宇宙博物館やプラネタリウム、細かいところへちょこちょこ足を運ぶ。
 感触として感じたことは、一番は水がどの国よりも私には合っていた。これが一番驚いたこと。
 ヨーロッパって硬水だから、一度シャワーを浴びて髪を洗ってしまうと、もう手がつかられないほど髪がボロボロになるのが恒例。だから、今回は帰国したら髪を切ろうと思っていたぐらいだったのだが、飲めはしないが、シャワーの水が柔らかかった。髪は痛まず、日本にいる時よりもサラサラしていた。アジアは軟水だけど水道事情が悪くてベタベタしたりするし、今まで割といろんな国へ旅してきたけれど、こんなに水が合う国は珍しいなぁって感じた。寒かったけれど、日本と違って乾燥していなかったというのも要因として考えられるのかも?肌もパリパリいわず、終始調子がよかった。行った時期が良かったのかも?
 メトロのエスカレーターは、深くて怖いと聞いていたが、深くはあったが怖くなかった。チェコのエスカレーターの方が柔らかかった分、怖かった。速さは今のところシンガポールが一番速いと思う。
 おそらくドイツの影響が強いんじゃないかな?という感覚があり、スーパーに売っているお菓子や食べ物の並びが昨年行ったオーストリア・チェコと似ていた。そしてロシア語が解読不可能なため、なにがロシア製品なのか?を調べるのがまぁ大変で、お土産になにを買っていいのやら?と商品をみながらうなっていた。
 言葉は、ロシア語→ドイツ語→フランス語の順じゃないかな?と思う。観光地なら英語もある程度大丈夫だが、他は若い人でもかなり怪しい。旅行客もドイツあたりの人が一番多い気がした。例にもれず中国人もいるが、思ったより多くなかった。
 気温は9月下旬~10月初旬の今回、最高気温10度前後。冷えると3・4度近くになる。北海道と同様、部屋は暖かく外は寒いというパターンなのでダウンだと汗をかく。
 寒い季節は日照時間が少ない…と思いきや、日暮れが遅い!これには変な感じがした。18時くらいから薄暗くなり、日が沈むのが19時過ぎ、完全に暗くなるのは20時前。日本の17時で暗くなることを想定していると、えっ!まだ行ける!思ったより行ける!と、余計に歩き回ろうとしてしまい、ホテルに帰ってぶっ倒れるという。ペース配分が難しかった。
 サンクトペテルブルグでは帽子をかぶるのが流行っているらしく、みんな帽子かぶっているのに、モスクワに入ったら帽子かぶらない人の方が多くてファッションの差ってあるんだなぁと思った。日本人のベレー帽のかぶり方が大間違いだというのを知る。栗毛、銀髪に近い薄い茶色、金髪と色々な髪の人がいるけれど、そんな髪色に黒ファッションがやたら格好良くて羨ましくなる。全身黒なのに髪の毛が違う色なので服装が映える映える。日本人の野暮ったさの残念さ加減が悲しすぎる。
 食事は、貧乏旅行なのでレストランに入ったりは1、2回だけだったので詳しくわからないが、モスクワ・サンクトペテルブルグは街なので日本と大差なく、なんでもある。ファーストフードもあれば日本料理屋さんもあったし困ることはない。ロシア料理として食べたのはピロシキとボルシチ、あとロシア料理と紹介されたカツレツみたいな肉料理を食べたのだが名前がわからない。ピロシキは、コンビニのおばちゃんと仲良くなったので何回か食べた。日本でいう肉まん・あんまん・ピザまんみたいな感じでコンビニに売られており、中身はポテト、鶏肉、グラタン、トマトソースぽいものなどなど。しっとり系の生地に様々な具が入っていて小腹を満たしてくれる。ボルシチが思ったより酸っぱくて驚いた。
 昨年チェコでワインのお祭りに遭遇し、ブルチャークというワインできる手前のジュースみたいな飲み物と、ビールにソーセージを買い込んでベンチで食べて、気づいたら15分くらいその場で眠りこけるという失敗をした(一応何事もなかった)ので、歩き回る旅中のアルコールは辞めようと思っていたが、最後の日にビールを1杯飲んだ。あっさりした飲み口で美味しかった。
 
 細かいことはまだまだあるのだが、ざっと書き出してみるとこんな感じ。
 写真はエルミタージュ美術館本館前。天気が悪かったので美術館缶詰になった贅沢な旅の1日。








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# by miyuki-jun | 2018-10-12 00:19 | 旅のこと

夏休みの作戦会議

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台風のせいで雨が降ってはムシムシした暑さが戻ってきての繰り返し。
もうそろそろ蒸し暑さもおさまってほしいところ。

夏休みの作戦会議。
私の夏休みは、まだきていない。
今年は春ぐらいから「ドラクエ休暇が取りたい」と言い続け、周りに「はぁ?」という顔をされ続けてきた。
本当にドラクエをやる訳ではないのだが、どこにも行かず予定も立てず、とにかくひたすら家に籠ってぼけぇとしたい。
何にもしない休みが欲しいと言い続けてきたが、そうもいっていられなくなってきた。
で、悩んだ末に出した場所を書いて申請書を提出したら「お前、また変なところを…」と社内がちょっとざわつく。
去年おととしと割と大人しめな場所だったためご無沙汰だった「こいつ旅にでたまんま戻ってこないかも?」な顔をされる。
ちょっと珍しいかもしれないけど、美術館の沢山ある一大観光都市だし、別にそんなに驚くようなところじゃないんだけどなぁ~と思いつつ、
大使館行ってビザ必要なんだ!とユーロ圏とは勝手が違う驚きはちょっとある。
モロッコ行くっていっても動じなかった妹から「ちょっとあたり冷たい国だから気をつけた方がいいよ」と助言があったので、下調べは十分にしようと思う。
さてさて、どうなることやら。








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# by miyuki-jun | 2018-09-04 00:04 | 私生活

美味しいご飯は元気の素。

どうやら夏は食にはまる傾向が強いようで、去年もこの時期なんか模索していたような…?

最近、クスクスにはまっている。
クスクスの入った袋を全部出し切るとテンションがちょっと下がるのを感じるぐらい。
帰宅後にお風呂のお湯を張りながら、料理の下準備をしつつ電子ケトルでお湯を沸かしてボールにクスクスを分量入れて、オリーブオイルを加えてクスクスを戻す。
蒸らしている間にゆっくりお風呂に入って、ちょっと柔軟やって、下準備のできたものでちゃちゃっと炒め物なんかをして蒸らし終わったクスクスとあえる。
それをお気に入りのカレースプーンですくって食べると…
あー。もー。このもっさもっさ感がたまらん!と思うわけだ。
ズッキーニとトマトがあるとなおよし!


今年も6月後半に梅を手に入れて梅酢ジュースを作った。
あんまり甘すぎてもね、あとでガムシロで調整する方が好みに近づくかな?と思い、砂糖を通常よりだいぶ少な目にして漬けたらちょっと時間がかかってしまった。
でも、かなり酸味の強いジュースは酷暑といわれるこの夏にピッタリ。
夏バテしやすくなっているので気をつけようと思う。






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# by miyuki-jun | 2018-08-14 21:35

夏らしいことするのは楽し(追加版)


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ぼけぇっとしていたら誤って記事を削除してしまった…。
あー。私の夏の思い出が…。
みんなで暑い中並んで食べたかき氷は美味しかった。
抹茶白玉うまかった。また食べに行きたい。



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せっかくなので夏らしいことを追加。
すごい久々に花火大会に行ってきた。
なかなか暑い日だったが、日が沈んだあとはいい風が吹いてきて上がる花火と共に暑さを忘れた。
ちびちびお酒飲みながら大きな花火をみて「すごい!」とか「おー!」と驚くのは楽しい。
今年は絶対花火行くんだ!と春ぐらいから思っていたので念願叶って嬉しい。
人ゴミはすごいし暑いから大変なんだけど、喜んでくれる人が隣にいて驚きを共有できるから耐えられる。
残念ながら花火の細かい形や色、順番なんかはすぐ忘れてしまう。
写真に撮っても動画にしても、目の前の迫力は再現出来ないわけで。
だからこそ行きたくなるんだよなぁーと思う。
一瞬だからよくみようと、近づいてみようとするのかもしれない。







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# by miyuki-jun | 2018-08-11 20:32 | 私生活

半年の憂鬱。

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寒暖差が激しい6月。
今年も半年が終わろうとしている。日記帳用のノートが半分終わり2冊目に突入。
そして思った以上にハイペースで書いているので、2冊じゃ納まらないかも?
今使っているインク、パイロット色彩雫・孔雀15㎖は間違いなく使い切る。すでにインクが三分の二を切った。
ノート買ったときは製本を勉強して自分で日記帳作りたいなぁとか書いてたけれど、まずいなぁ。そこまで全然手が回らない。

美篶堂のノートはLIFEノートと比べてやや柔らかく、引っかかることはないけれどシュッシュッという書き味はない。
(腰がないっていうの?かな)
細字カリカリが好きな人には、ちょっと物足りないかも?
滲みも少なく、裏写りもしない。トモエリバーの様に紙厚が薄すぎることもないから、厚さ的には満足かな。
ただ、使ってみてわかったが、紙の色が黄色いってインクとの相性があるなぁと。
やっぱり白地がいいなぁ~。
そして、やっぱり1冊に納めたい。

7mm罫線(23行以上)の180ページぐらいある、色彩雫インクでも滲まない、日付の振ってないB6の日記帳はないかなぁと今日もぼやく。
なんでこんなに文具があふれているのに、そして自分が欲しているものもわかっているのに、存在しないんだろうね。







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# by miyuki-jun | 2018-06-20 00:32 | 私生活