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9月の嗜好

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 『矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo 〜Step Into Paradise〜』に行ってきた。
 レコーディングライブというだけあって沢山の濃いファンが集まってホール内の拍手の音がものすごかった。
 全員が初めて聴く曲という中で固唾をのんで聴き入った。
 1曲1曲完成度が高く、アンコール時に同じ曲をやり直ししていたが「一体なにが気に食わなかったんだろう?」と思うほど。
 宇宙旅行をテーマにした曲が矢野顕子さんの独特の声とあっていてとてもよかった。
 今年の12月にこの曲たちがCDになって発売されるというので、今から楽しみにしている。
 そして年末は年末で、上原ひろみのJAPAN TOURにも行く予定なので今年は沢山ライブに行けて嬉しいな。
 

 
 先日、万年筆のペンクリニックに行ってペン先の調整をしてもらった。
 その時にペンドクターの方と色々話をさせて頂いたのだが、今万年筆は値上がり傾向だそうで買うなら今ですよ!と言われて心が一瞬揺らぐ。
 驚いたことに、私が所持しているカスタム823は、購入当時¥33,000 →¥39,600に代わり、更に10月から¥49,500に値上がりするという。
 えぐい値上げ金額。金の上昇率がえぐい…。
 前から欲しい万年筆があり、万年筆貯金もしていて、実はもう目標金額に達しているので購入はできるのだけれど、今使っている2本の823で割と十分な気もしており購入をためらっている。筆記できるのは1本だけなので、そんなに何本も持ってもしかたないよねと思う今日この頃。
 こういう考え方は、カメラと同じだなぁ~と思う。
 ヴィスコンティやアウロラなどの美しい海外万年筆も使ってみたいんだけどなぁ~。
 思うまま欲しいものをコレクターとして集めてもいいんだよ?と自分にいってみたりするけれど、なかなか心は動かないのであった。
 メンテナンスしてもらった万年筆は筆記しやすく、より一層今使っている万年筆たちを大切にしていかないと!と思った。
 










 




# by miyuki-jun | 2024-09-29 21:39 | 私生活

8月の夕暮れ

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 池袋西武屋上の夕暮れ時の写真。
 私の心の支えであったフォーおいしいさんが8/18(日)を持って閉店と聞いたので、会社帰りに訪れた屋上の風景。
 以前、池袋に勤めている時に『心の1000円飯』という枠を勝手に作り、疲れてご飯が作れない程疲弊した時に食べるお店を模索していた時期があった。
 現在は物価が上がっているので『心の1500円飯』になっているが、その枠に入っているお店の1つだった。
 堀切菖蒲園に新店が出ているがさすがに気軽に行けない距離だ。惜しい。惜しすぎる…。
 池袋のフォーはあらかた食べたが、ここのフォーが手軽でボリュームがあって美味しく何度通ったかわからない。
 池袋西武の店の閉店も進み、なんか1つの時代が終わった感がある。
 さすがに20年近く居ればそーなるかぁ~と思ったりする。


 少しずつズレて行く世界と自分の居心地のいいところを模索する。
 一生懸命動きたい!と、もう面倒くさいから動きたくない!の間を行ったり来たりしている今日この頃。
 要は、今月末に控えた国家試験の勉強にやや苦しめられている。
 誰が頼んだ訳でもない。自分で決めてやり始めたことなのに…。自分の機嫌を取るのに難儀する。


 練馬区立美術館の平田晃久展『人間の波打ちぎわ』を観に行く。
 作品云々というより彼の考える「からまりしろ」が想像を超えるヤバさだった。
 彼自身が自分の展示に関して語る動画が各セクションに設置されており、作品群を説明しているのだが全てのベースが「からまりしろ」なのだ。
 この文章だけでは「なにそれ?」なのだが、「からまりしろ」の意味合いと展示と交互に観ると、この人のやっていることの無限に広がる想像の力に圧倒された。
 正直、展示物・建築物より今回はこの「からまりしろ」を知れただけでチケット代の元が取れるといっていい。
 私の中では、クリスチャン・ボルタンスキーを越えてきた!と感じた。
 この言葉の意味がわかれば別に建築物じゃなくたってかまわない訳で。もう1つ1つにため息が出る。
 私の頭の処理能力を超えた展示物たち。やられた。
 会場はそんなに広くないのに2時間以上滞在して、そしてまだ足りないという状況に陥る。足が痛くなった。
 そして、この展示の後、練馬区立美術館は彼の作品となる建て替えが待っているという…。
 新しい練馬区立美術館の模型も展示してあり、こんな建物がここに立つの!?と二重にびっくりな展開だ。
 今のこの建物自体を記憶しておこう!と思えるし、建て替わった美術館の出来上がりもみれて新旧楽しめる。
 なんてお得な展示会なの!と驚きと楽しみを持って帰れるという驚きの展示会だった。
 前回の三島喜美代の展示にも驚いたが練馬区立美術館やってくれるわ~。
 建て替え後の展示会も楽しみである。
 期間内にもう1回お金払って行ってもいい!と思える。私の中では近年まれにみる展示会だった。











# by miyuki-jun | 2024-08-18 21:42

7月の潮目

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 7月に入って潮目が変わったように思われる。
 去年もそんな感じだったなぁ~と思い出す。

 ときどき止めてしまったXのつぶやきみたいなものを投稿したいなぁ~と思うことがある。
 けれど、なんだかんだで再開はしないのであった。
 
 最近の出来事などをつぶやき調で短くまとめるとこんな感じ。

 ①ラジオで16Personalities診断がマッチングアプリで流行っているという話を聞いて、久々にやってみたら20年前と変わらず『建築家』であった。
  大学生の時に流行ったけど、どうやら1周回ったらしいことを知る。

 ②師匠も勧めるし、伊集院光も勧めるし、ライスムター宇多丸さんの週刊映画時評ムービーウォッチメンの課題作品にもなったので『ルックバック』を観に行った。  
  前情報を入れずに見に行ったら酷い目に合った。心の準備なく観てはいけない類のものだった。泣き叫びそうになった。思わず口元を手で押さえた。

 ③妹の誘いでダイヤログ・イン・ザ・ダークを初めて体験する。
  暗闇の中で人と手をつなぐって、モノに触るとは違う異質な体験だった。よく考えると肉親でも手をつないだりしないし、まして他人に触れる機会はない。生身の肌感にぎょっとした。カラー暗室は全暗なので暗闇は人より耐性があるが生身の人間に耐性がないことを知る。
  みえないから「暗闇は平等」という言葉にぐっとくる。

 ④雷が鳴り響く豪雨の中、シルバーの日傘を雨傘代わりにさして歩いてひやひやする。
  させる傘はこれ1本。そんなことはないだろうとは思うが日傘の色はシルバーだし、落雷するんじゃないか?と思った。

 ⑤猛暑日に帰宅して頭痛がしたので、ふと思い立ってOS1を飲んでみたら普通に美味しかった。
  熱中症になりかけてるじゃねーかとするする飲めた自分にビビる。

 ⑥宣言通りシソジュースを作る。
  去年、大崎上島の染物屋さんでごちそうして頂いたシソジュースに感動して自らやってみる。
  やってみると梅ジュースより後処理に困らないことがわかった。残ったシソは麺つゆにつけて副菜として使用。一人暮らしにはもってこいじゃないか?と思った。
  料理?で久々に「俺って天才!」と思う程のできで、あっという間に飲み切って2回作ってしまった。

 ⑦西武池袋のお店が続々閉店していく。
  話題になった池袋西武屋上のかるやさんは閉店してしまったけれど、フォーおいしいさんはまだ頑張っている。
  ここのフォーがすごく好きで去年閉店した2号店に通っていて、今は西武池袋の屋上に通っている。スープが美味いのよ。
  葛飾に新店をオープンさせると情報を入ってきている。けど、ちょっと遠いので出来ればずっとここでやってて欲しいと願う。

 ⑧デジカメを買ったらプリンタをということで、頭が痛い。
  当たり前っちゃぁ、当たり前だがアウトプットしようと思ったら写真って性能依存だよなぁーと思う。フィルム・印画紙をバンバン買っていた人が何を言う?って思うけど、インクの高さに震える。

 ⑨三島喜美代氏が死去との報道にびっくりする。
  先日展示へ行ったばかりだったので非常に残念すぎる。ご冥福を祈りたい。

 ⑩ふと思い立ってPASMOに限度額一杯(2万円)チャージしたら心が晴れた。
  これで会社行きたくない日に遠くへ行ける!と思った。
  最近、会社サボっても私は私を許そう!と訳の分からんことを思っている。
  やや精神状態、大丈夫か?と思うのだが、別に実行した訳じゃないしこれで心満たされるなら安いなと思う。

  


 




 
 

# by miyuki-jun | 2024-07-21 20:37

活動的な6月

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 カラッとした湿気のない暑い日の日差しはフランスの気候を思い出させる。
 どこかへ行きたいが、行きたいところが見つからない。けれど、どこかへ出かけたい。
 ふとネット記事で「どこかで観たことある」展示をやっていることを知る。
 近くなので行ってみよう!と『三島喜美代 未来の記憶』練馬区立美術館へ行ってきた。
 なんか既視感があると思ったら瀬戸内ビエンナーレで常設展示されている作品だった。
 
 ちょっと近代的な作品が多いので、作家は若い人なのか?と思ったらとんでもなかった。
 ガリガリに痩せた御年90歳のおばあちゃんだった!
 作品から受けるみずみずしい感じと本人との差異がすごくてくらくらする。
 
 初期の作品から順を追って展示されているのだが、三島美代子の凄いところは抽象絵画から突然具象・立体物に切り替えたところだと思う。
 なるべくしてなったみたいな感じで本人映像では話しているけれど、絵画をスッパリ辞めて立体物に移るって相当だと思う。
 そのチャンスをつかんだことが大きなターニングポイントになっていると思う。
 絵画も展示はされているけれど、立体物の方が抜群に良い!
 今でさえ色あせない魅力がある。発表当時の反響はものすごかったんじゃないか?と思う。



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 思わず缶に触りそうになったが展示途中で実際に触れるコーナーがあった。
 嬉しくなって沢山触ってしまった。
 缶を表現しているが陶器なので缶よりずっしり質量があった。
 シルクスクリーンで版を取って貼っている陶器なので、結構完成させるのに手間がかかっている。
 しかもこの缶は、ゴミくずで出来た再生可能な素材でできている。
 「ゴミでゴミばっかり作ってますわ~」と本人映像で本人が笑って説明している通り、循環構造になっているのである。
 これを何個も作って重ねていると思うと…くらくらする。
 力強い展示が多いのだが、一通り作品を観終わる頃には元気が出てくるから不思議だ。
 思わずもう1周回ってしまった。


 
 新しいカメラを買ったせいか?
 少しずつ外へ出たいな、何か話をしたいなという気分になりつつある。
 近視眼的なことじゃなくて遠くをみたい。もっと遠くの為の努力をしたい。
 毎日目まぐるしく生きているのだけれど、その中にある細かくて記憶に残らなくてもなんら困らない人のしぐさ、目に入る色彩や光の手触りを心に留めて反芻したい。
 そんなことを思って休みの日は、なんとなく家から出るようにしている。








# by miyuki-jun | 2024-06-15 19:39 | 展示

試し撮りと買い物が楽しい

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 過ごしやすい日が続く。時々暑くなるけれど。

 ここのところ輪っか型のストールを首に巻いていると褒められる。
 傷がみえないようにするためで、おしゃれでやっている訳ではなかったのだが褒められると気分があがる。
 調子にのってしまって、気づくとストールが増え、店先でもスカーフに目がいく。
 薄いピンク地に、小さなミッフィーの顔がプリントされているスカーフが思いのほかお気に入り。
 あんまり柄ものを着ないのでアクセントになっている。
 
 
 新しいカメラにストラップだ保護フィルムだと細かく買っていると、気づくとお金が消えている。
 この感覚、久しぶりだ。
 前は印画紙やフィルムまとめ買いに10万とか20万とか突っ込んでいたなと思い出す。
 その代わり冬にダウンコートを買うのを諦めていて、カメラ関係のものは優先順位と金銭感覚をバグらせる。
 しかし、これがまぁ、楽しいんだよね。
 芋ずる式に欲しいものが増えていく今日この頃。
 
 







 
 


# by miyuki-jun | 2024-05-25 10:57 | 私生活