I won't forget this favor.

f0157611_2051550.jpg

どうやって言葉にしたらあの熱を、強さを、すごさを伝えることができるのだろう?

恒例(前回)の上原ひろみのコンサートへ行く。
私自身が自分へ送る唯一のクリスマスプレゼントだ。
今回は初のソロコンサートということで
いつものノード君(電子ピアノ)やドラム・ベースもない。
もしかしたら音の厚みがなくなってしまい思ったほどではないかもしれない、
なんて不安も抱きつつもどんな風になるかなぁ?と半年前から楽しみにしていた。

舞台は写真の通り、ヤマハのピアノ1台だけ。
始まったらもう本当に何が起きたのか説明がつかない。
「すごい」としか言葉がでないのが本当に悔しい。
ピアノの弾き方が尋常じゃない。
指先から紡ぐ正確なリズムが誰にもまね出来ないスピードで繰り出されて
突然、ピアノの奥に手を突っ込んで線に触れて音を変えてみせたり
身体は弾むは足で床を鳴らすわで、
例えるなら3人がかりで身体を抱え込まれているのに暴れ回る奇人のようだった。

透き通った綺麗な可愛らしい声で
「えっと、私の曲は即興なので今、絶賛好評生産中です!!」
「いや…自分で『絶賛』なんて言ってはいけなかった…日本語って難しいですね。
今、もくもくと生産中です!!」
なんて言うお茶目な姿のどこからあんな巨大なパワーが出てくるんだ?って思う。


本当あれは何だったんだろう?と今でも涙が出そうになる。
最後の『ザ・ギャンブラー』が始まり、彼女が弾くスロットマシーンが回り出して
お客さんたちがクスクス笑ったあとあたりから異常なほどの熱気が彼女に集まって、
曲は全く悲しい曲でもなんでもなくて、逆にワクワクするような旋律なのに
目から涙がぽろぽろこぼれ出して手の震えが止まらない。
「私、今一生に1度の場所にいる」って確信した。
最後に彼女が高らかに腕を振り上げて曲が終わった瞬間、
1階席・2階席もスタンディングオベーション。
拍手の音も他には聴いたことがない質の高い拍手の嵐。
もう、それだけで胸が一杯で、真っ赤になっても手を叩き続けた。
彼女自身も泣いていて、私だけじゃなくて他の人からもすすり泣きしてる人が沢山いた。
拍手が止まらない中彼女は頭を下げまくって「ありがとう」と言いって
マイクを手に持ち
「みなさん、手痛くありませんか?真っ赤になりますよ」と言うのだ。
そこから始まったアンコールもすごくて
もう会場全体に明かりがつき「本日はご来場頂き誠にありがとうございました…」ってアナウンスが流れてるのに拍手が止まない。
やっとチラホラ退場者が出たあたりで、彼女が再び調律師のおじさんと出て来てまた喝采。
そこから短いフレーズの曲でまたみんなで盛り上がる。

本当に終わったとき
私も戦友も2人で大泣きしていて化粧顔がみるも無惨。
こんな経験は人生初。
私はしばらく涙が止まらなくて立ち上がれなくて大変な目にあった。


『Place to Be』上原ひろみ
東京 サントリーホール 12/14(月)
f0157611_21532533.jpg

[PR]
by miyuki-jun | 2009-12-15 21:49 | 私生活