Hometown midnight.

実家へ帰る。
夜、そっと家を抜け出してみる。
都会の夜は静かだけれど、田舎の夜は騒がしい。
草の音にカエルの鳴き声や蝉の声、常にざわざわいっている。
田植えの終わった田んぼからむわっと草のにおいがして、
用水路からの水の音と風の音がやけに大きく聞こえる。
暗い。
遠くの家の明かりがうっすら見えて
その明かりだけでやっと草や木、砂利の輪郭が曖昧にみえる。
視界はほぼ真っ黒。
少なくとも私のカメラにはなにも写らない。
なんだか不思議に気分がハイテンションになる。

あまりに周囲が見えない場所は、携帯の明かりで地面を照らして進む。
人工的な光は眼をそむけたくなるほど眩しい。
昔はここで彼氏からの連絡を待ったり
一人で歌を唄ったり
兄弟と喧嘩しては頭を冷やすために歩いたりした。

昼間暑かったせいか、風は強く吹いても身体は冷えなかった。
帰宅すると母に見つかってしまいガッツリ怒られる。
もうこの夜には戻れないし、戻らない。
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by miyuki-jun | 2010-05-05 00:51 | 私生活