Memorandum.

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海野未来雄 『MARGINAL LAND』(冬青社)。

今回モンゴルに連れて行って頂いた海野さん写真集。
私が2Bに入って初めて受けたビューイングが海野さんでした。

『人の心は波動を持っているというのが、ぼくの持論だ。誰もが波動を持っていて、それが干渉し、反発しあいながらその連鎖が波紋のように広がってゆく。喜び、怒り、愛情、苦しみ、その他あらゆる感情がその過程で生まれて行くが、たとえ百の傷を負ったとしても、ひとつのささやかな喜びが生まれさえすれば、人と関わってゆく意味があるのだと思う。それを教えてくれたのが、モンゴルの荒野だった』
私が好きな海野さんのことば。

写真集には荒野の写真だけで人のにおいはあまりないのだけれど、
海野さんの文章にはすごく人のにおいを感じる。
彼がちょっと不器用だけれどすごく優しい人だってことが文章でわかる。
だから今回、旅の中で彼が「僕の中でモンゴルは終わっている」「今回の旅でモンゴルを卒業したい」と言っていたのがちょっと寂しかった。
(不愉快な気分になったらごめんなさい)

人は様々な関係性の中で、
ある種導かれるようにして人生が成り立っている。
もちろん、いいことも悪い事もあって避けては通れない。
それでも
『喜び、怒り、愛情、苦しみ、その他あらゆる感情がその過程で生まれて行くが、たとえ百の傷を負ったとしても、ひとつのささやかな喜びが生まれさえすれば、人と関わってゆく意味があるのだと思う。』
と私も思うのだ。

写真って内に向きやすい。
自分と他人の曖昧な線をはっきりと分けてしまう行為だからだと思うけど、
自分の殻に閉じこもってしまいがちだ。
でも、写真とともにひとたび外へ向けば、これ以上ないってくらい意思疎通のできるコミュニケーションツールになる。
今回、私はガツンッとそれを思い知った。
切ろうと思って切れないものがあるのを感じた。

だから、師匠も色んな人たちと関わるんだと思う。
知っているのだと思う。
『誰もが波動を持っていて、それが干渉し、反発しあいながらその連鎖が波紋のように広がってゆく』ことを。
それが写真の面白いところだってことを。
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by miyuki-jun | 2010-07-09 00:46 | モンゴル!