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凝縮された1つの結晶のようにみえた

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岩城文雄写真展『△ San kaku』
epSITE
〒163-0401 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
4/13(金)~4/26(木) 10:30-18:00、日曜休館

桜もあっという間に散ってしまい、3月よりも寒さを感じる日も多い。
これから暖かくなると聞くが、暖かいより暑いになってしまうと思うと春は短いなぁーと思ったり。

待ちに待った岩城さんの写真展がやってきた。
フォーマットがバラバラ、フィルムもバラバラなのに違和感のない写真群。
写真の良さはもちろんのこと、そのサイズから空間の使い方に至るまでとてもいい。
エプサイトの壁が黒かったのも今にして正解だったと思う。白壁だったら印象はちょっと違ったかもしれない。
完成度が高いとぎゅっと凝縮された1つの結晶のようにみえた。

自分の語彙力のなさが悔やまれる。
正直、私から何かを説明することは憚られる。
奥様と一定の距離間があり、なにかがみえる。
それを愛とか情とかいう言葉で片づけるには手に余る。
ものすごい強い自制心、写真をみながら立ち現れてくるギリギリのなにか。

もう結構前の話だが、写真集を赤々舎から出すと聞いたときはすごく嬉しかった。
でも、正直こういう形になるとは思ってもみなくて予想を超えてきてびっくりした。
キャプションに『近すぎてどうにかしてしまいそうになった時は、突き放すようにして距離ととった』という文があるが、その次にくる言葉が『もう壊したくはなかった』なのに衝撃を受けた。
セレクトされた写真より、セレクトしなかった大量の写真があって、
被写体という、まさに写真に写される物体にむかうのであれば、もっと脱がせたり、体の一部をフォーカスして生々しい写真を撮れるはず。
物のように扱ったり、近づくだけ近づいたり。ブレさせて動きをだしてみたりと、踏み込もうと思えば踏み込めるだろう。
実際もしかしたらそういった写真も撮っていたのかもしれない。
けれど、セレクトしない。そこではないといっている。
選んだ写真より選ばなかった写真を想像するとき、さらに展示が際立ち、なんかちょっと打ちのめされる。


先週不在時の受付を頼まれ、1日長い時間会場に居させてもらえる幸運な時間をもらった。
1日会場にいて写真をみていたが、一緒にグループ展もやってるその時もこの写真群をみているはずなのに全然違った。
自分が全然写真を読めていないことに気づかされた。
今まで一体どこをみていたんだろう?と思って、最近やや自分がみることから逃げてるなぁと感じた。
誠実なまなざしは時として何も述べなくても周囲を律するもの。
もうちょっと私もがんばらなきゃなぁと。
2B関係の人や写真を撮っている人は、岩城さんの展示をみて結構そんな風に感じる人はいるような気がする。








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by miyuki-jun | 2018-04-21 00:22 | 写真展